あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
「はあ、すみません」
裕二さんがどう答えていいのか困ってる。
「ところでね、まだ行先が決まってないんだって?」
小さい社長は、大きい部下に嬉しそうに話してる。
微笑ましい光景だ。
「ええ?はい。そうですけど」
「それは良かった。なら、まだ、この会社にいなさい」
んん?
裕二さん、いきなりの事に固まってる。
「社長?お言葉ですが、私は決められた通りに、ことを進めたいと……」
社長は、おばあさまに入れてもらたコーヒーにスプーンを突っ込んで、くるくる回してる。
社長はずっと、コーヒーを見てるから、裕二さんの話を聞いてるのか、聞いてないのか分からない。
どっちだろう。