あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
「栗山君」
「栗原です」
「あっ、そう。君は、やったことない仕事が不安がなの?」
「はい。私はずっとお店で売り子をしてその後、店の運営を助ける仕事をしてきました。
ですから、慣れた仕事をさせていただければ、成績も上げられますし、上げ方も心得ています」
せめて、営業職にしてください。お願いします。
人事部のオフィスにいて、あのメガネ男にいびられるより、これからの季節、汗だくになって外回りして働いた方がましです。
私に、一日中パソコンとにらめっこしろだなんて、死ねって言ってるのと同じです。
椅子をくりっと動かしながら社長が言う。
床に足、届いてるのかなあ。社長。
「なるほど。私もねえ、社長なんてやりたくなかったんだけどねえ。
誰もやるもんがいなかったから、仕方なく引き受けたんだけどねえ、君、私に辞めていいよって言ってくれる?」
なに言ってるんですか?社長!
「言えません。社長が辞めたら会社が回りませんから」
この会社をここまで大きくしたのは、この小さな社長だ。
それは、社員全員が知っている。この小さな社長が、会社を大きくしたのだ。
「栗原です」
「あっ、そう。君は、やったことない仕事が不安がなの?」
「はい。私はずっとお店で売り子をしてその後、店の運営を助ける仕事をしてきました。
ですから、慣れた仕事をさせていただければ、成績も上げられますし、上げ方も心得ています」
せめて、営業職にしてください。お願いします。
人事部のオフィスにいて、あのメガネ男にいびられるより、これからの季節、汗だくになって外回りして働いた方がましです。
私に、一日中パソコンとにらめっこしろだなんて、死ねって言ってるのと同じです。
椅子をくりっと動かしながら社長が言う。
床に足、届いてるのかなあ。社長。
「なるほど。私もねえ、社長なんてやりたくなかったんだけどねえ。
誰もやるもんがいなかったから、仕方なく引き受けたんだけどねえ、君、私に辞めていいよって言ってくれる?」
なに言ってるんですか?社長!
「言えません。社長が辞めたら会社が回りませんから」
この会社をここまで大きくしたのは、この小さな社長だ。
それは、社員全員が知っている。この小さな社長が、会社を大きくしたのだ。