陰にて光咲く
見ることに躊躇いはあったが、アズマのスマホを受け取った。
恐る恐るLINEの友達欄を開く。
…え?
何だよこれ…
思わず目が点になる。
友達の連絡先には、俺しかいない。
そして、トークも俺だけ。
ここまでくると、さすがに引いた。
気味が悪い…
「な?俺は拓夢だけいればいーんだよ。お前もそうだろ?俺たち親友じゃん」
「いや…でも」
「何?ずっと一緒にいてくれるんだろ。約束破るの?」
アズマの力強い眼光に、思わず後ずさりしそうになる。
こいつ…怖い。
連絡先消さなかったら、何されるかわからない。
恐怖心に負け、俺はLINEの連絡先を全て消去した。
その後、アズマは再度確認してから満足げに微笑んだ。
「よし!これからは俺以外の連絡先、絶対登録すんなよ」
これが、親友の形なのだろうか…
友達を1人に絞らなきゃいけないルールなんかない。
アズマの中ではそうなのだろうか。
それにしたっておかし過ぎる。
連絡先が俺だけなんて…異常だ。
俺はアズマの側にいることに、徐々に不安感が襲ってきていた。