陰にて光咲く
連絡先を全部消すなんて出来るわけない。
中学、高校からの友達や、健太もそうだし、さおりのだってある。
「な…何言ってんだよ、出来るわけねーじゃん」
「拓夢が俺以外の奴と、俺が知らないとこで話してんの嫌なんだ。だから消して」
「冗談もいい加減にしろよ!連絡先知らなかったら、他の奴とどうやって連絡とればいーんだよ?」
「必要ねーだろ、そんなの」
…え?
「拓夢、こないだ言ったじゃん…友達は数じゃないって。お前には親友の俺がいるだけで充分だろ?」
背筋が凍りついたようにぞくっとした。
アズマから放たれる言葉一つ一つに恐怖を感じる。
確かに友達は数じゃないと言った。
だが、アズマが言ってることと意味が違う。
親友としか連絡とってはいけないとは言ってない。
俺は震える声で聞いた。
「アズマのLINEにだって、いろんな友達の連絡先あるだろ?」
「俺は拓夢だけだよ。なんなら見る?」
アズマは目の前に自分のスマホを差し出した。