夜の甘やかな野望
「はい」
見覚えのある人が座って、にっこりと笑っている。
「内藤先生・・・。
なんでここに?」
「いやいや倫子さんならわかるでしょ」
「あー、そうですね」
倫子はため息をついてドアを閉めた。
突発的に嘱託医がお休みになると代替が入る。
「せっかくこっちのキャンパスに来たから、倫子さんにお礼を言おうと思って。
お見舞い、ありがとう」
「いえ。
事務として当然の事なので。
もしかして、そのための呼び出しですか?」
倫子は促されて向かいの椅子に座った。
「う~ん。
さすが倫子さん、若いっ。
理想的な数値だよね」
宗忠は倫子の問いかけをスルーして、健康診断の結果票を持ち上げた。
「身長ひゃく・・」
倫子は咄嗟に紙を取り上げた。