夜の甘やかな野望


「しょうがないですねー」


倫子がため息混じりに言うと、くるりと後ろから抱きしめられた。


「んー、やっぱり倫子さん、好き」


髪の毛に顔をうずめて、くぐもった声で告げられる。


「や・・・やっぱりってなんですか」


初めての告白に思わずどもってしまった。


顔が赤いのが自分でもわかる。


「ん?
 ちょこちょこ好きだと思っているけど、やっぱり好きだよなあって」


そんなの知らない。


「そういう、意外と照れ屋なところも」


くつくつと笑っている。


わざと言ったなあ。


悪ガキ。
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