夜の甘やかな野望


オリジナルはWinterの第1楽章らしいが、それにはVertigoという単語がついていた。


Vertigo・・・めまい。


倫子は最後を一息で飲み干すと立ち上がった。


あの男と出会ってから、ずっと甘いめまいの中に閉じ込められている。


だから現実も、未来も、まったく見定められないのだ。


ただ、じっと。


目まいが通り過ぎるのを待っているしかない。
< 210 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop