夜の甘やかな野望


「医者って案外、オタク多いよ。
 何オタクがいいの?
 紹介できるかも」

「だから、医者はいいですって」


倫子はイラっとして言い切った。


そういう意味じゃない。


女性慣れしていなくって、付き合ったこともないっていう人がいいんだ。


そうしたら、女性の体形とか、あまり問題にしなくて、中身が好みかで選んでもらえるかもしれない。


つまり、あなたとは真逆な人だよ!


心の中で思いっきり叫ぶ。


「そう?
 残念」


ちょっと眦を下げるのに、母性本能がくすぐられる。


これがこの人の手口か。


倫子が刑事張りに鋭く観察するが、わざとらしいところは無い。


これがナチュラルなら、そっちの方が性質が悪いが。


ま、私は関係ないし。


倫子はあっさりと思考を切った。
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