夜の甘やかな野望
「倫子さん?」
「おはようございます」
倫子は平坦な声であいさつをした。
「うん、おはよう」
にっこりと笑う。
この笑顔が人気らしい。
「先生、朝から元気ですね」
思わず毒を含む。
「いやいや、倫子さん。
朝、元気じゃなかったら、いつ元気なの?」
「ほら、5時から元気になる男性とかいるじゃないですか」
ジャケットをハンガーにかけていた宗忠が噴出した。
「笑うとこじゃないですけど」
思わず声が低くなる。