夜の甘やかな野望


その息がくすぐったかったらしく、倫子が薄目を開けた。


まだ正気に返らないで。


宗忠は手で片方の胸を包むと、やわらかく揉みしだきながら、時折、刺激をあたえる。


舌でゆっくりと首筋からなめ、鎖骨をたどる。


倫子の体が逃れようとするような、もっと押し付けようとするような、相反する動きを繰り返す。


息が荒くなって、耐え切れないように両足を宗忠の腰に回し、押しつけてきた。


そればっかりじゃつまらないな。


宗忠は体の位置を入れ替えながら、倫子に自分を沈めた。


重力の反転に倫子が目を開いて、宗忠を見下ろす。


「動いて」


とまどった色が浮かぶ。
< 57 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop