保険彼女と日向くんの甘々同居生活
この空間は静寂に包まれた。
緊迫感溢れるこの空間で、最初に言葉を発したのは
「.....あ、いか」
先輩だった。
あぁ、私の名前。沢見愛花だったな、なんてボンヤリ頭で考える。
ああ、どうしよう。頭がついていかない。
こういう時ってどうすればいいの?
何でって、どうしてって、問い詰める?
それとも泣きわめく?
今の私には、怒りも悲しみも何も湧いてこない。
ただただ無心。
頭が働かない。体が動かない。
そもそも何で加恋さんはここにいるの?
私と先輩の、この家にいるの?
何で?
「....え、ちょっと徹」
先輩の横にいる加恋さんが、先輩の服の袖をちょんちょんと引っ張るのが見えた。
私より10センチは高くて顔も整ってる加恋さん。
間近で見たのは初めてだ。