保険彼女と日向くんの甘々同居生活
「あ.....加恋。少し外に出ててくれないか?」
....呼び捨てなんだ。
…どんどん心が黒いウェーブに包まれていく。
心配そうに先輩をみる加恋さん。
「でも....」
「頼む」
「わかった」
加恋さんは先輩の言う通り外に出ようとした。
ドアを開ける直前に私を般若のような顔で睨んできたのは、気のせいではないと思う。
バタンッというドアが閉まる音がした。
それと同時に先輩が靴を脱ぎ私に近寄ってくる。
くらくらするような甘い香水の匂いがする。
私の好きな先輩の香りじゃない。
今目の前にいる人は、加恋さんと一緒にいた人だ。
「加恋さん、ですよね」
なかなかは話出さない先輩にしびれを切らし私から話しかけた。
「…あぁ」
「加恋さん、よく来るんですか」
自分の声がいつもよりずっと低いのが自分でもわかる。
「いや、…今日が初めてだ」
先輩、
先輩は嘘つくとき下を向くの気づいてますか。
私が引っ越す前からですか、
私がいない時、いつも来ていたんですか、