【完】ワイルドなトイプードル系男子が可愛すぎます。

もう日が落ちていてその取り出したものは何か分からなかったけれど、それが何を意味するものなのかはすぐに分かった。

左手の薬指にはめられたそれは、折り紙で出来た指輪だった。



「美晴ちゃんに作り方習ったんだ。即席だったからこんな偽物っぽいのしか準備できなかったけど、気持ちはすっごく入ってるから!」



「うん。ありがっ……とう」



「それで、この箱はこの指輪を入れて置くための箱だから!これは難しかったから美晴ちゃんに作ってもらったんだけど」



私か溢れる涙をぐしぐしと手でふき取りながら、美晴ちゃんが作ってくれた小箱を受け取った。



「ということで、俺今こんな中途半端な状態だし、これで彩音さん縛り付ける感じにしちゃうのもどうかなと思ったんだけど、俺ちゃんと考えてるから。彩音さんとのこれからも。だから、落ち着いたら俺のところに来て下さい!」



私は迷うことなく、下げられた清良君の頭をよしよしと撫でた。

そして、「お手」と言ったら、清良君は出会った日と同じように「わん!」と言って私の手に自分の手を乗っけた。

私たちは目を合わせて笑いあった。



「必ず行くよ」



「しっぽ振って待ってます」



左手の薬指に光った銀色の折り紙で出来た指輪は、街灯の光に当たってきらきらと光った。

精一杯手を振って見送った私の愛しいトイプードルは、こうして旅立っていった。






END


< 159 / 159 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:53

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

キミのコドウがきこえる。

総文字数/40,495

恋愛(純愛)73ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
都会での社会生活も7年目 仕事もそれなりに順調 彼氏もいたりいなかったり 楽しく恋して自由にやれたら それでいい。 *::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚ 一本の電話が、運命を変える。 「もう一度一緒に、太鼓...たたきませんか?」 夢に燃える地域おこし協力隊 × からっぽのアラサー女子 「また帰ってくるって信じてる」 一生忘れられない 夏になる。 start ☆2016.3.8☆
【完】告白のスカイラウンジ

総文字数/4,680

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
新卒社員相葉君 「森田先輩と一緒に働けて幸せでした」 × やり手イベントプランナー森田先輩 「相変わらず私のことリスペクトしすぎだよ」 ちょっと頼りない森田君の計画的イベント 成功する!? OZmall×Berry's Cafe プレミアムホテルSSコンテスト ホテルで繰り広げられる ショートストーリー 【告白のスカイラウンジ】 2016.11.26~ 2016.11.27 ↓
【完】朝食は、遅めにランチで。

総文字数/4,851

恋愛(ラブコメ)12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
プロポーズは 素敵なホテルで OZmall×Berry's Cafe プレミアムホテルSSコンテスト ホテルで繰り広げられる ショートストーリー 【朝食は、遅めにランチで。】 2016.11.19~ 2016.11.20 ↓

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop