傷痕~想い出に変わるまで~
7時半過ぎ。
ようやく仕事を終えてメールを送ろうとしていると門倉がやって来た。
「そろそろ終われるか?」
「あ、うん。ちょうどメールしようとしてた。」
「そんじゃ行くか。」
一緒に会社を出ていつもの居酒屋へ向かった。
「わざわざ迎えに来たの?」
「別にそういうわけじゃないけどな。そろそろ終わったかなーと思って覗いてみただけ。メールするより早いし。」
「ふーん…。」
居酒屋に着く少し前、会社の受付嬢と会った。
若くてかわいいと評判の彼女は私に軽く会釈をした後、親しげな様子で門倉に話し掛けて、今度食事に誘ってくださいとか猫撫で声で言っていた。
きっと門倉のことが好きなんだろう。
これまであまり気にしたことはなかったけれど、門倉ってモテるのかな?
彼女の私を見る目には少なからず敵意を感じた。
私はただの同期だし敵意を向けられる覚えもない。
だからというわけでもないけれど、私がすぐ隣で待っているというのに話がなかなか終わらないので少しイラッとした。
「門倉課長、お邪魔なようでしたら私は先に失礼しますけど。私の話は特に急ぎませんので。」
わざとらしくそう言うと、門倉は不気味なものでも見た時のように眉をひそめた。
受付嬢は嬉しそうに門倉に笑い掛けた。
「でしたらこれから私と一緒にお食事でも…。」
「いや、悪いけど今日はこの後、篠宮課長と大事な話があるから。じゃあまた。」
あっさりとその場を去ろうとする門倉と私を見る彼女の視線の鋭さには身震いがした。
ようやく仕事を終えてメールを送ろうとしていると門倉がやって来た。
「そろそろ終われるか?」
「あ、うん。ちょうどメールしようとしてた。」
「そんじゃ行くか。」
一緒に会社を出ていつもの居酒屋へ向かった。
「わざわざ迎えに来たの?」
「別にそういうわけじゃないけどな。そろそろ終わったかなーと思って覗いてみただけ。メールするより早いし。」
「ふーん…。」
居酒屋に着く少し前、会社の受付嬢と会った。
若くてかわいいと評判の彼女は私に軽く会釈をした後、親しげな様子で門倉に話し掛けて、今度食事に誘ってくださいとか猫撫で声で言っていた。
きっと門倉のことが好きなんだろう。
これまであまり気にしたことはなかったけれど、門倉ってモテるのかな?
彼女の私を見る目には少なからず敵意を感じた。
私はただの同期だし敵意を向けられる覚えもない。
だからというわけでもないけれど、私がすぐ隣で待っているというのに話がなかなか終わらないので少しイラッとした。
「門倉課長、お邪魔なようでしたら私は先に失礼しますけど。私の話は特に急ぎませんので。」
わざとらしくそう言うと、門倉は不気味なものでも見た時のように眉をひそめた。
受付嬢は嬉しそうに門倉に笑い掛けた。
「でしたらこれから私と一緒にお食事でも…。」
「いや、悪いけど今日はこの後、篠宮課長と大事な話があるから。じゃあまた。」
あっさりとその場を去ろうとする門倉と私を見る彼女の視線の鋭さには身震いがした。