桜の舞う世界
「そうですね……沢山人がいて目が回りそうでした」
碧兎様の声って低すぎず、高すぎず
とても落ち着く声だ…………
「そうかいそうかい。これからもっと似たようなパーティーを行う予定だよ」
笑いながら碧兎様にそう言って来るお父様
たわいもない話をして
朝食を無事終えた
部屋に戻って
勉強をする
数学は嫌い。
でも嫌いだからって諦められない
諦めてしまったら
またお母様は悲しい顔をするのだから
「はぁ………」
自然と出たため息
「ダメダメ。」
ため息は禁物……