鬼上司は秘密の恋人!?
「自分の子供ほども年の離れた若造を無理やり政治家に仕立て上げて、自分の人生背負わせんじゃねぇよ。男なら、自分の人生の責任くらい自分でとれ」
蜂谷大臣の言葉に、長尾さんは黙り込んで項垂れる。
蜂谷大臣はその様子を無言で睨み、不意にこちらに視線を移す。
テーブルに肘をついたリラックスした体勢なのに、こちらを見られるだけで背筋が震えるほどの威厳に、私は慌てて姿勢を正した。
「なぁ冬吾。お前このこと記事にかくのか?」
石月さんのことを親しげに冬吾と呼ぶ蜂谷大臣に私が驚いていると、石月さんは静かに笑って首を横に振った。
「書きません」
そう言って、立ち尽くす宮越さんのことを見上げる。
「宮越さんが、自分で落とし前をつけられるでしょうから」
石月さんの言葉に、宮越さんは黙ったまま深く頭を下げた。