鬼上司は秘密の恋人!?
とりあえず今は、自分に出来ることを精一杯するしかない。そう自分に言い聞かせた。
「じゃあとりあえず今日は、ライターが送ってきたメールの原稿の直しをしてもらおうかな」
「え、ライターさんが書いたものの直しですか?」
ド素人の私が、人が書いた文章に手を入れるなんて! と驚くと、徳永さんが大丈夫と頷く。
「原稿整理の簡単な下準備だから。それぞれライターさんのクセで改行がたくさん入ってたり、途中で変な半角スペースが入ってたりするから、それを取ってテキスト形式で保存していくだけだよ。校正とか表記の統一はこっちでやるから大丈夫。あ、あと数字は漢数字に直して」
「はい」
言われてこくこくと頷きながらメモを取る。
画面に表示された難しい言葉だらけの文章に、気合を入れて向き合った。