暴走族に恋をする。



「……気抜いたら、きっとまた嫌われる。
適当で、平気で人を傷つける性格が俺に染み込んでるから。
桜子ちゃんを信用してないんじゃなくて、自分に自信がないから。
だから、今くらい余裕ないほうが俺はいい気がするの。」


平気で人を傷つける…か。


「俺は桜子ちゃんの嫌いな男の見本のような男だから。」


「そうだね。」


「……ガーン…」


「でも…そんな人を好きになったんだから、きっとどんなことがあってもさ、なかなか嫌いにはなれないんだよ。
もともとそういう人だって知っていながら、私は快斗を好きになったんだから。」


私は自信があるよ。
もしまたタバコを吸ってしまったとしても、誰かを傷つけてしまったとしても、そんな快斗を一番に怒るのは私だって。
私は決して、簡単には快斗を嫌ったりはしないって。


そうでありたいと、願ってしまうほどなんだから。


「……こんなこと言うの、本当は嫌だけど…
快斗を好きだって気持ちには自信あるから。」


…どうした、私。
絶対変だよ。こんなこと言う人じゃないよ。
どうしたのよ、私。


「……抱き締めていい?」


「だから外でそんなことしないで。」


「うわー、ツンツンに戻ってる~!」


「うるさい。声が大きい。」


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