暴走族に恋をする。
「まぁいいや。
ねぇ、昨日数学できなかったし、教えてくれる?
今日やったとことか意味不明なんだよね。」
「今日初めてやったとこなら俺もわかんないかもだけど。」
いや、快斗ならできると信じてるよ。
「あ、俺もそれ意味不明なんだよ~。」
と、ベッドの右側には私、左側には暁斗くんがきて、他の男たちはタバコを吸いに、外へといった。
「……ってかさ、ここ病院なわけだし、制服で吸ってて怒られたりしないのかな…」
「別にいいんじゃん?怒られたって。」
ふーん、いいのか。
まぁそんなこと気にしてなさそうだもんな…
「それでタバコ没収されればいいのに。」
「結局また買うから意味ないよ。」
……確かに。
没収されたくらいでやめられていれば、みんなきっとやめるか…
「ご飯ですよー。」
快斗のテーブルにノートを広げたところで、看護師さんが快斗のご飯を運んできた。
「えー、もうそんな時間?」
時刻は17時。
もうそんな時間だ。
「じゃあこれはあとだね。」
……にしても、広い部屋だなぁ…
さすがお金持ち。
居心地がよくなっちゃってるよ。