暴走族に恋をする。



それから昨日のように、面会時間ギリギリまで部屋にいて、
途中来た快斗のお父さんから、中村龍一の起訴が決まった報告も受け、

私はまた、ゆっきーさんに家まで送られることとなった。


「ゆっきーさんはいつ彼女さんと会ってるの?」


「んー?俺らは学校一緒だから学校で。
休みの日も会うときは会うし。」


「好き?彼女さんのこと。」


「はは、そりゃ俺は快斗は違うから。
好きじゃなきゃ付き合わないよ。」


「でも告白は向こうからでしょ?」


「んー、まぁね?」


じゃあきっと付き合ってから好きになってそう。
ゆっきーさんが片想いってなんか似合わない。


「……にしても快斗とは違うって…」


「はは、だって快斗まじでひどかったからね。
今落ち着いて本当によかったよ。
まじでひどかったから。」


「ひどかったって、どういう風に?」


「俺二人のキスシーンって今日初めて見たんだけどさ」


う……本当は見られたくなかったよ…


「それまでの女はヤってるところも見たことあるからね。」


「ヤっ…え?」


それって…そういう行為ってこと、だよね…?


「快斗は女を大事にしないやつだから。
軽いとかそういうのじゃなくて、まじで性処理にしか使ってなかったね。
3日に1回のペースであの工場とかに連れてきて、女にまたがらせてんの。
あいつ金あるくせに、いちいち女との時間を作るのが面倒で、自分のエリアに女をつれてくるんだよ。
自分の女の裸が俺らに見られてもお構いなしだし。
だからあいつのキスシーンもヤってるシーンも俺らからしたら全く珍しいものではないってこと。

そんな快斗が今じゃ桜子と二人で出掛けて、桜子庇って怪我して入院って
まじで別人級なんだよね。」


……あの男は…どこまで最低なの…


「そんな快斗が高校入学してからは一度も女をつれてこなかった。
よっぽど桜子に惚れてて、嫌われたくねーんだな。」


ふーん…
あ、だから遠足の時もあんなところで莉奈とキスしてたのか…
よくあんなところでできるな、とは思ってたけど…



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