暴走族に恋をする。
「くっさ…窓くらい開けなよ。」
なんで密室なのよ、ここは。
「ここの窓を開けると、さくらの部屋の窓を開けられないんだよ。
タバコの煙が行っちゃうから。」
………なるほど。そこまで考えてるのか。
「一応換気扇はあるんだけど、こいつら吸う量半端なくてついていけてなくて、この状況なんだよね。」
「ドアは開けちゃダメなの?」
「ん?別にいいけどうるさくなるよ?」
「………っていうか、高校生なんだからタバコなんて吸っちゃダメでしょ。
そこ、吸うのやめなさいよ。」
「はぁ?俺に意見してんじゃねーよ。」
「まぁまぁ隼斗。」
「俺はお前みたいなダサいやつ、関わりたくもねーっつーの。」
「私もあなたみたいな不良と関わりたくありません。」
「…んだと、この女…!」
「隼斗!」
隼斗、とかいうやつが私に掴みかかろうとしたとき、蓮とかいうやつが大きな声を出した。
「………いいじゃん、おもしれーやつ。」
「おい、蓮。」
「ダサい上に俺らより頭悪いなんて相当なダサさだけどな」
おい、なんなんだこいつ。
本当に失礼すぎないか?こんなやつが名堂?
名堂も落ちぶれたもんだな。
………そんな名堂に落ちたんだけどね、私は…
「でも、オチケンよりは気が強そうだな。」
「おーい、蓮。
それは俺に失礼じゃないか?」
「俺は気に入った。」
「れーん。
桜子ちゃんは俺のお気に入りなんだから、奪うなよ?」
「別にそういう意味じゃねーよ。
誰がこんなダセー女に惚れるかよ。」
「ならいいけど。」
………黙って聞いてりゃ言いたい放題だな、おい。