暴走族に恋をする。
「………暴走族が、私は嫌いです。」
そんな彼らに、私は口を開いた。
「無免許でバイクを乗り回し、それが周りにどれだけの迷惑をかけているのか、あなたたちはわかっていない。」
「バカじゃねーの?
暴走族は暴走行為を楽しむやつの集まりなんだよ。
周りのやつらなんか気にしてられねーっつーの。」
そう隼斗というやつは言うけれど…
「ルールを無視した遊びの何が楽しいのか、私は理解できません。」
私はそんなことではへこたれない。
「法律と言うのは、日本国民のことを考えて、日本国民が決めたルールです。
少しでも快く暮らせるためのルールです。
そんな基本的なことすら守れない遊びは、遊びと言う言葉では片付けられない。」
私はそういって、彼の口からタバコを奪った。
「どうして喫煙が20歳まで許可されていないのか
名堂学園に通っているあなたならわかるはず。
暴走行為による被害者が出た場合、被害者がどうなるか、名堂学園に入学できたあなたたちの頭ならわかるはず。
だって、あなたたちよりバカな私でもわかるんですから。」
私がそう言っても彼らはなにも言わない。
………ただ一人を除いて。
「黙って聞いてりゃごちゃごちゃと…」
「言い返せなくなると吠えて噛みつく。
あなたの脳はそこらへんの野犬となんら変わりないんですね。」
そういうと、私の胸ぐらでも掴もうとしていた桐谷隼斗の腕が止まった。