暴走族に恋をする。



「………大津くん、こことここがわかりません。」


15分ほどして、私は一通り宿題を終えたけどわからず解けなかったところを素直に大津くんに聞いた。


「あーこれ?
これややこしいもんね。」


そんなことを言っときながら、大津くんは私に教えてくれる。
学力の差を感じる……さすが首席だ。


「━━━━ってこと。わかった?」


「………すっごい。
こんなに簡単に、わかりやすく説明してくれる人初めて…」


「だから塾なんて必要ないっていったでしょ。
さて、宿題も終わったし飯も来たし、昼飯だね。」


そういって勉強道具を片付けて、買ってきてもらったお弁当を広げた大津くん。


「………あの…」


「ん?なに?」


「………英語で…」


「あ、もしかして塾の宿題?」


「いや…その…今日テストがあって…」


「へー、塾にもテストってあるんだ。
蓮、教えてあげてよ。」


「おう、いいよ。
飯のあとだけどな。」


………なんなんだろう、この人たち。
こんな適当なのに、どうしてそんなに勉強ができるのか…
こんなに必死なのに、私はどうしてこんなにできないのか…



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