暴走族に恋をする。



「わかんないとこあったら言ってね。」


とりあえずご飯が来るまで、私たちは宿題をやることにした。


「あ、オチケン。
さくらの様子見てきて~。」


「はいはい。」


勉強を始めたのに大津くんの頭の片隅にはさくら。
なんか…やっぱりいい。
この人は優しい人だ、絶対。


「ん?なんかわかんないとこあった?」


「あ、ううん。
なんでもないです…」


気づいたら大津くんのことを見つめていた。
無意識………


「おい、陰気な女。
俺の席に座ってんじゃねーよ。」


………なのに、うるさいやつが帰ってきた。


「あー、蓮。
隼斗の席、別で考えてやってよー。
桜子ちゃんは俺の横がいいし。」


大津くんが黒崎蓮にそういうと、黒崎蓮は立ち上がって椅子を持ってきた。


「はぁ!?俺これ!?
パイプ椅子じゃん!!」


黒崎蓮が桐谷隼斗にパイプ椅子を渡したのがなんかおかしくて
私たちはソファなのに桐谷隼斗だけがパイプ椅子なのがおかしくて
思わず笑ってしまった。


「おい、陰気女。
なに笑ってんだよ。

用が済んだならさっさと帰れよ。」


「桜子ちゃんは俺と勉強するんだよ!
隼斗は黙ってそれに座ってろ!」


大津くんがそういうと、桐谷隼斗は黙った。


< 49 / 344 >

この作品をシェア

pagetop