次期社長と甘キュン!?お試し結婚
訪れたお店は小さな料亭だった。先方が予約してくれていたのだが、どうやらここにも食器を卸している関係らしい。
それにしても、店の雰囲気は情緒溢れ、それでいて堅すぎない。出迎えてくれた年配の仲居さんが、私が緊張しているのを悟ってか、気さくに話しかけてくれた。
「直人くん、久しぶり! 婚約おめでとう!」
通された部屋で、開口一番にお祝いの声が飛んだ。三島製造株式会社の現社長である三島洋一郎(みしまよういちろう)さんは鼻の下に髭を生やし、眼鏡をかけ、身振り手振りも大胆でなかなか豪快な人だった。
簡単な自己紹介をお互いに交わして席につく。
「それにしても、まさか三日月今日子のお孫さんとはなぁ。うちの父も大ファンだったよ」
「ありがとうございます」
私はぎこちなく頭を下げる。化粧は会社を出る前に直してきたが、仕事着だし、彼の婚約者として、三日月今日子の孫として見られるには恐ろしく地味だ。
彼に対し申し訳ない気持ちもあって、居心地が悪くてたまらない。だからといってそれを顔に出すほど子どもではないが。
杯を交わして、三島さんは彼との久々の再会を喜びながら、どんどん話題を振っていくので彼との会話は大いに盛り上がっていた。
たまに気を遣って私にも話題を振ってくれるので、それに応えながらも、基本的に私は聞き役に徹する。
それにしても、店の雰囲気は情緒溢れ、それでいて堅すぎない。出迎えてくれた年配の仲居さんが、私が緊張しているのを悟ってか、気さくに話しかけてくれた。
「直人くん、久しぶり! 婚約おめでとう!」
通された部屋で、開口一番にお祝いの声が飛んだ。三島製造株式会社の現社長である三島洋一郎(みしまよういちろう)さんは鼻の下に髭を生やし、眼鏡をかけ、身振り手振りも大胆でなかなか豪快な人だった。
簡単な自己紹介をお互いに交わして席につく。
「それにしても、まさか三日月今日子のお孫さんとはなぁ。うちの父も大ファンだったよ」
「ありがとうございます」
私はぎこちなく頭を下げる。化粧は会社を出る前に直してきたが、仕事着だし、彼の婚約者として、三日月今日子の孫として見られるには恐ろしく地味だ。
彼に対し申し訳ない気持ちもあって、居心地が悪くてたまらない。だからといってそれを顔に出すほど子どもではないが。
杯を交わして、三島さんは彼との久々の再会を喜びながら、どんどん話題を振っていくので彼との会話は大いに盛り上がっていた。
たまに気を遣って私にも話題を振ってくれるので、それに応えながらも、基本的に私は聞き役に徹する。