天満堂へようこそ
再会まで……
駅を家に向かいながら歩いていると、包帯を巻いているからなのかいろんな人に見られる。マンションの7階まで階段で上がり、するりとすり抜けて家にはいる。

「姫いない......」

さらにすり抜け奏太の部屋へ行く。

「奏太くん......もいない......みんな何処にいっちゃったの?」と布団の上で丸くなって待つ。

ガチャッ

「あれ?ムー、もう帰ってたのか?」

「奏太くん、リュックのなか見て。お手紙がね、ユーリさんからあるんだ。でね、大変なんだ!」

「わかったって。それより足どうしたんだよ。包帯換えてやるからかして」と、きれいに足を洗ってくれ包帯を巻いてくれる。

「今からじゃもう医者やってないしなー。今日は我慢できるか?」

「うん。それよりリュック!」

「あぁ。」
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