天満堂へようこそ
「魔界はどうした?」

「暫くいなくても構わんだろう。
で、この日本と言うのを見てみたくてだな...

ん?入り口にいるのは...」

「客だ静かにそこにいろ!」

いらっしゃいませー
と営業スマイル。
客は市販の風邪薬とのど飴を買って帰った。

にやにや笑う魔王の顔から何を言われるのか想像はつく。

「何も言うな。
大体わかっている」

「普段とは違うんだねと思って見てただけ。
で、ここから神社とか色々回って帰ろうと思ってな、
これを買ったんだ」

日本のパワースポット特集

「アホか貴様!
魔王が神に手を合わせるのか?」

「今は人間の振り。
手は合わせないけど興味があるじゃないか。
1000年でここがどのように変わったのか。
結月は姿形を変えてここにずっといるんだからいいけど。
儂は中々出れんからいい機会だと思うが?」

「1000年色々な国にいった。
落ち着いたのはこの日本だけだ。
で?何をすればいいんだ?」

「挨拶によっただけだ。
顔も見たかったしな。
それにお前が動けとか色々言ったんだろう」

「まぁ言いはしたが来ることはないだろう?」

そういってる間にのんきにも地図を広げて行く場所を見直している。

「えーっと、なんだこれは。
電車で...」

「読めないのか...
どこへいきたいんだ?」

「いや、読める。ルーカスにも色々聞いたしな。
ただこの地図とやらが複雑でなぁ...」

ふぅっとため息をつき、

○の振ってある場所の生き方を教え、
あとは外国人になったつもりで人に聞けと店から追い出す。
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