ろ う そ く

「てゆーか…武山が…私の彼氏?」


「うん。そうなるな。」


「…フフフ。」


未だに信じられなくて、何故か笑いが込み上げてきた。



「気持ち悪い笑い方すんなよー。」


「うわっ“気持ち悪い”って…
傷つくわー。」


私は泣いたフリをした。



「お前はそんなんで泣かんし!!
わかってるねんから。
泣きまねしても無駄やぞ。」



「なんでわかるんよ!」って言い返したけど、実は嬉しかった。


私の事、わかってくれてるねんなーって思った。



< 155 / 221 >

この作品をシェア

pagetop