ろ う そ く
エミちゃん以外に、裕史のお母さんお父さんが居た。
「美輝ちゃん、こんな遠いとこまでわざわざ来てくれて、ありがとうね…。」
サーフィン行っててんから、大阪市内から離れてるのなんか、当たり前やん!!
裕史のお母さんは、建て前上そんな事を言うけど、その言葉も私にとってはイラッときた。
「お母さん、今は裕史君の体が回復する事だけ願ってましょうよ。
それが最善策やと思いますよ?」
そう、強い口調で私が言うと、裕史のお母さんは力無く頷いて黙ってしまった。
私の一言で静かになってしまった沈黙の中、裕史が生きてる事を示す機械の音だけが、狭い個室に虚しく鳴り続いた。