ろ う そ く


私が病院に来て、1時間が経った。

裕史の状態は、私が病院に来た時とちっとも変わってない。


ただ静かに見守る事しかできへん私は、めっちゃ悔しかった。



「なんで何もできへんの!??
裕史はこんなに苦しんでるのにーー!!!」


いきなり私が叫んだから、皆びっくりしてた。


「美輝ちゃん、美輝ちゃん、落ち着いて!
裕史はな…
今自分と戦ってるねん。
だからしっかり応援してあげ「落ち着いてなんかいられへんわー!!」


私はその場で泣き崩れた。


エミちゃんの言葉も、裕史のお母さんの言葉も、この時の私には聞こえへんかった。


恥ずかしいなんか、これっぽっちも思わんかった。



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