ろ う そ く


本田とは、朝も一緒に登校しなくなった。


私が中途半端な気持ちで付き合った…結果。



当たり前やと思う。


でも…

私は現実を受け止められんくて、しんどくなる。



涙もでえへん。


ただ、自分を責める。




見えなかったものが、一瞬にしてはっきり見えるようになった。


“現実”

それは私にとって、あまりにも酷いものやった。



自業自得やのに。――




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