天満堂へようこそ -2-
それにしてもかなりの衰弱ぶりなのが気になる。
自覚があれば魔力を少しづつでも体に流し、絶食しても半年は大丈夫な筈だが、奏太にはその自覚以前に、まだ本当にこちら側の人間だとの認識もない。
魔力の事など全く分かっていなかっただろう。

眠ることで防衛したのかもしれないが、普通の治療など効かないだろう効かないだろう。

血に関してはそれほど役に立つ情報はない。

「結月、少し休んだらどうだ?」

「おっさんか……もう少しだけ。奏太の治療を早く決めたい。リアムの事も考えるから……」

「今読んでいるのは幻界の王族のものだろう?
天界にも同じようなものはある。魔界にもな。
その中に天界での禁術が書いてある箇所がある。何年も読まねば分からん様になっておるがの」

「何が言いたい?」

「儂の血を取れ。そして混ぜろ」
< 150 / 196 >

この作品をシェア

pagetop