難波少女、千佳



「ねぇ、それいやみ?なーんてね、うっそ。」




「もう、ちーたら!冗談きついって。マジかと思ったやん。」



「はは、まじで?それにしてもさぁ、緊張せえへん?だって知らん学校の子もくんねんで。本間ばりきんちょうするわぁ。」





「えー、そんなことより同クラになれるかどうか不安やねんけど。同クラになられへんかったらどうしよう、って昨日不安で不安で夜も寝られへんかったわ!」



「うっそーん。それうそやろぉ。」


「え?ばれちゃった?」



春は、ニャはっと笑った。




「うん、ばればれ!はは。昨日不安で寝られへんかったのは、好きな人の事かんがえてたからやろ?」



うちも、負けじとニヤリと笑った。



「うそぉ、そんなことまでばれちゃった!?」



「本間、どんだけアホやねん。っていうかキモイって!」


「うち、いうとくけど・・・・、こんだけアホやねん!」



そういうと、春がうちの頭をたたいて走って逃げた。



「こらー、春まてぇ!」


「やーだよ。誰がチーなんか待つか!」



春はあっかんべーをしてまた走り出した。
< 3 / 41 >

この作品をシェア

pagetop