難波少女、千佳

過去



ふあぁ~眠い・・だって、担任異状にテンション高いし。



何でこんなんが、担任なん?って、感じ。


あっちなみにうちは、2組やねん。担任の名前は、桜井翔。え?そこまで聞いてない?まぁ、気にせんといて。



「ってなわけで、学代を決める。おいっそこ~聞いてんのか?」



いきなりキレだした、桜井。何こいつ。とか思いながら、また欠伸。


「何、呑気に欠伸してんねや。んじゃ、学代決まらんしお前な、学代。きいてるか?保岡」



はあぁぁ!?うちですか?ありえない!!何言ってんだ、この人。教師失格だろっ


「え~、イヤです!!」



「イヤ、拒否権なし。んじゃ、男子は誰か居らんか?」



また、淡々と話が進む。はぁ、だるー。ぱっと春ちゃんを見ると、頑張れって口パクで言うてくれた。うちも、『ありがとう』って口パクで言うた。二人で笑顔になって、影で笑ってた。


そのとき、笑顔は一気に消えたんや。担任の一言で。



「えーと、男子は浅居な。んじゃ、学代はみんなを廊下に並ばせろ~」


浅井・・って、えぇ~!?なんでなんで?どうしたら、こんな展開になるの~!?だって、浅井爽くんと一緒なんて。


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