恋愛未経験

「狭くてごめんねー」

「いえ…ダイジョウブデス」

狭い、従業員が使用してるであるロッカーや冷蔵庫や椅子二つとテーブル一つ等が用意されているバックルームはとてつもなく狭かった
例えていうなら押入れの2段目を1段目の横に繋げた広さ、1人でも窮屈なのに同時に2人も入ってしまえば息苦しいほどだった

そのため第一印象最悪だったハゲとも距離が近く今すぐにでも脱出して変質者扱いをしたいところだったがそれも出来るわけがなく折りたたみ椅子に座り目の前にいるハゲをじーっと眺めた

「忙しくなかったら下のカフェでも行こうかとしたんだけど今忙しくって」

「そうなんですねー」

忙しくてよかった
下のオシャレなカフェとこのハゲと2人でお茶なんて確実に援交かな?とか思われるし!
それに地元じゃないとはいえ知り合いになんて見られたら自殺もんだよ自殺もん

「俺は店長の村田健一です、これから一緒に頑張っていこうね」

「はい!」

まあでも、唯一の救いは
優しそうなところだった
優しさが滲みですぎて初対面にも関わらずの優しさオーラがすぐに伝わってきた、ハゲでなければよかったのに…神様もひどい



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