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「まあ、少しお部屋で休んでいるといいかもしれないわ。ご案内してもいいかしら」

雅さんが立ち上がり、私の肩に手をおいた。

「申し訳ございません。少しくらい我慢しなさい」

父親が百川夫婦に謝り、私を咎めた。

「無理しないほうがいいわ。お部屋は二階なの。階段登れそう?」

「大丈夫です。ご迷惑をおかけしてすみません。」

私は雅さんと目を合わさずに答え、雅さんの後に続いた。

我ながら本当に失礼な態度。

「ここよ。気分が良くなるまでベッドで横になっているといいわ。お客さん用の寝間着があるからもってくるわね。」

案内された部屋はそれなりに広く、クローゼットやドレッサーなど、一通りの家具がそろっていた。

「ありがとうございます。」

頭痛は仮病に過ぎない。
少し罪悪感を感じながら私はベッドの淵に腰かけた。
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