per*effect:gene
見ると、彼女の白い指先に、艶やかな血が玉になって浮かんでいた。
「大丈夫ですか?」
「私ったら馬鹿ね。薔薇にトゲがあることを忘れていたわ」
雅さんはそう笑って、傷ついた指先を吸った。
「ねえ、灯里さん、それを持って先に中に戻っていてくれるかしら?」
「でも」
「納戸に花瓶があるから、好きなのを選んで水につけておいてちょうだい」
雅さんの口調に有無を言わせない何かを感じ、私は家へと戻った。
言われた通りに適当な花瓶を出し、水をはって薔薇を入れる。
(そういえば、雅さんから何も言われなくても無意識に気を付けていたけれど、薔薇にはトゲがあるんだよな)
私はぼんやりと考えた。
この時の私は雅さんが何をみて動揺したのか、見当もつかなかった。
「大丈夫ですか?」
「私ったら馬鹿ね。薔薇にトゲがあることを忘れていたわ」
雅さんはそう笑って、傷ついた指先を吸った。
「ねえ、灯里さん、それを持って先に中に戻っていてくれるかしら?」
「でも」
「納戸に花瓶があるから、好きなのを選んで水につけておいてちょうだい」
雅さんの口調に有無を言わせない何かを感じ、私は家へと戻った。
言われた通りに適当な花瓶を出し、水をはって薔薇を入れる。
(そういえば、雅さんから何も言われなくても無意識に気を付けていたけれど、薔薇にはトゲがあるんだよな)
私はぼんやりと考えた。
この時の私は雅さんが何をみて動揺したのか、見当もつかなかった。