爆発まで残り5分となりました





〈ピーンポーンパーンポーン〉




遠くなる意識のなかで、微かにだけど、そんな音が聞こえた。




……もう、いいじゃない。


関係ない人が死んだって、悲しめない。それどころか、皆といられる時間が長くなる。









『……壊れちゃったんだよ。きっと』




不思議と心の奥から、聞いたこともない誰かの声が聞こえてきた。




「…………そう、なの?」



壊れちゃったのかな、私は。




『そう。自分には関係のない何かを失う代わりに、簡単に幸せが手に入るんだから。手を伸ばしたくなるのは、当然のことじゃないのかい?』



うん、あなたの通り。当然だよ。
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