爆発まで残り5分となりました



家のなかに入ってすぐ、目に入ったのは、真っ暗な廊下。



天井にある窓も、シャッターが閉まっている。



リビングに繋がっているドアは開いているけれど、カーテンは二重。何もかも、閉まっている。





お母さんがいるのは、和室だったよね……。



私は音をたてないように足を引きずりながら、そおっと、廊下を歩く。



和風なドアに手をかけて、ゆっくりと開いた。






部屋の真ん中には、体育座りをして、ずっと感情の消えた笑みを浮かべているお母さんがいた。




足を踏み入れると、驚くほど静かで、息の音さえも、吸い込まれていくようだった。




「夏仍、おかえり」




乾いたような声が、耳の奥にまで突き刺さる。

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