爆発まで残り5分となりました




あれから、数十分ほど経つ。



今日で九回目の爆発の後に聞こえてきたアナウンスに、私たちは自分の耳を疑った。




さっきまで作戦会議をしていたのが、嘘のよう。ぷっつりと、会話が途絶える。






「ゲームの、中断?」





朱美が目を見開いた。




「てことは、これで終わりなのか?」




轍が驚いて言うと、悠真が「いや」と言って、答えた。






───終わり……?

もう、ゲームは終わるの?





そんな少しの希望も、悠真の言葉で、あっさりと打ち砕かれてしまう。



「一時期ってことは、終わらないな……」
< 350 / 674 >

この作品をシェア

pagetop