爆発まで残り5分となりました
「掲示物を破って使えば……紙代わりにはなるし。ペンなら教壇の上に置いてあるのを使えばいいでしょ?」
わざわざ他人の物を使わなくてもいいじゃない。……使ってないからって、それはいけないよ。
「使ってないんだし別にいいだろ」
と、知らない人の鞄を開け始める悠真。
「でも」と反論しようとした、その時だった。
急に息が苦しくなり、頭に激痛が走った。
自分の奥底に眠っていた、感情が。真っ黒に染まった自分が、這い上がってくる。
座っていても酷く目眩がして、目の前がぐにゃぐにゃと歪み始めた。
「そこまで……わらなくても…………だろ。夏仍は……にしすぎな……だよ」
……悠真の声が、聞こえない。