爆発まで残り5分となりました

「だから、絶対……また逢えるよ」



「……ああ」




フワフワと、光の塵になった悠真の肌が舞う。星の瞬く空に溶けていく。



悠真が歯を食い縛って、涙を溢した。




背中から、覆い被さるようにして、悠真に抱きつく。



"すり抜けなかった"のは、これが最後だった。最後の最後で、悠真の温もりを感じて。





「夏仍……」






悠真が消えないうちに、小さく私の名前を呼ぶ。



光の塵に乗って、声が一瞬にして空に吸い込まれていった。




涙をこらえながら、「なに」と訊くと。手がふっと、すり抜けて空気を切る。





悠真が、振り返った。
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