悪魔くんとナイショで同居しています
「ああ、そうだ。もうアイツらは放っておいても勝手に不幸になるから大丈夫だ。他の奴らも全員、不幸のどん底に叩き落としてやるから安心しろ」
にやりと口角を上げるアーラの横顔に身震いがした。
お、恐ろしい……。
「ありがとうございます。もう立ち直れないほどの不幸を与えて下さい。ちゃんと、対価は払いますので」
次咲くんが再度頭を下げると、
「もちろんだ。対価はお前の大切なものを貰う。それを忘れるなよ」
アーラはケラケラと笑い声を上げ、私達の元から離れて行った。
次咲くんはその後ろ姿を見ながら呟いた。
「僕には大切なものなんてない。失って困るものなんて……」
……はぁ。
嫌だなぁ、この先もしばらくこんな二人に関わっていかなくちゃいけないなんて。
アーラは、契約している間だけ人間界にいるんだよね?
じゃあ……いつかまた、魔界に帰るってことかな?
早く帰ってくれたらいいのに。
そうすればまた、平和な日々が戻ってくるから。