ガラクタ♂♀狂想曲

今日は私が代わりにデンちゃんを抱え込むように腕を回した。

クスッと小さく笑った、私より背の高いデンちゃんは、ちっぽけな私の胸の中で丸くなる。

それはまるで、何かから身を守るかのように。


「……」


窮屈じゃないのかな。
デンちゃんからは、微かにあの香水の匂い。

そしてそのまま、私はデンちゃんを抱いた状態で朝を迎えた。

腕は痺れて感覚なんてないし、体勢もきつかったけれど、気持ちよさそうに寝ているデンちゃんを見ればアリかなと思えた。


「———ん」


少し眉を寄せ、頭を揺らせたデンちゃん。
軽く唸り、瞼がゆっくりと上がる。ぼんやりと私を見た。


「……ショコちゃん、俺、起きた」

「おはよ」


私がそういうと、目を細め口を横に結んだデンちゃんの短い含み笑い。不思議に思い少し首を傾げると、私の手を取ったデンちゃんは、それを自らの元へ引き寄せていく。


「ほら」


そして私の手がデンちゃんの隆起したモノへ触れた。


「——で、デンちゃん」

「朝勃ちー」


ふわりとした欠伸を交えながら、ふざけてそう言ったデンちゃんは、ふたたび目を閉じる。


「もおー…」


ほんとに、もう。昨日のデンちゃんは、一体どこへやら。

< 101 / 333 >

この作品をシェア

pagetop