ガラクタ♂♀狂想曲

「ショコちゃん。どーすんだよ、これえ」


そして思いっきり。
これでもかってほど。
かなり露骨に顔を歪めた。


「あー、あー、ほんと」

「見えないところでしょ」

「選んでつけたって、それじゃあ、つける気満々で挑んだってわけ?」

「そうよ。悪い?」

「開き直りやがった。最悪」

「ズキ」

「口で言うなー」


小悪魔デンちゃん。
認めたくないけれど、ほんとは私、さっきのかなり傷ついたし。

やっぱりデンちゃんは優しいようで、全然優しくない。ほんとはすっごい冷たい。


「…どうしよー、いまから瑠美と会うのに」


だけどきっと、そう感じてしまうのは私がデンちゃんを好きになってる証拠だ。だからこの温度差に私が耐え切れなくなったとき、この関係は終わりにしよう。


「見えないってば」

「だけどもしかしたら、瑠美とエッチするかもしれないじゃん」

「ばかデン。フラれちゃえ」

「グサッ」


だけど悔しい。
なんか悔しい。
なんなの、ほんと。

田舎から出てきたホスト——、だけどずっと一途で。しかも彼氏がいる瑠美ちゃんを追っかけているデンちゃん。それは変わらなくて。

なのに、こんなにも心をかき乱されてしまう。私がどうかしている。

< 49 / 333 >

この作品をシェア

pagetop