マザコン彼氏の事情
龍くんがわたしの横に仰向けになった。
いつの間にか眠ってしまったみたい。
目が覚めると、外は明るくなっていた。
隣の龍くんはまだ眠っていた。
夕べの事が蘇り、裸のまま寝ていた事を思い出す。
彼を起こさないようにそっと布団を抜け出すと、シャワーで体を洗い流した。
熱いお湯が体に染み込む。
もう一度、温泉に浸かりに行こうかな。
シャワーを止め、体に付いた水滴を拭き取ると、もう一度浴衣に着替えて部屋に戻る。
「あれっ? もう起きたの?」
「ごめん。起こしちゃった? わたし、温泉に入って来るね」
「僕はもう少し寝るよ」
廊下に出た所で、隣の部屋から出て来たお母さんと出会った。
「おはよう。あら、あなたも温泉?」
「お母さんも?」
「そうよ。さあ、行きましょう」
お母さんと腕を組んで露天風呂に向かった。
そこは、夜の景色とはまた趣きが違って、清清しい印象を受けた。
「お母さん、わたし龍くんにプロポーズされちゃった」
「まあ本当? 良かったわ。やっぱり龍と部屋を入れ替わったのが良かったのね」
「もしかして、それってお母さんの策略?」
「まあね」
お母さんは、茶目っ気のある顔でにっこりと微笑んだ。
「で、で、式はいつ?」
「いや、そこまではまだ」
「楽しみだわ~。くるみちゃんがあの子のお嫁さんになってくれるのね。これでわたしも安心してお父さんと暮らせるわ」
「その件なんだけど、お母さん、四人で一緒に住んじゃダメ?」
「えっ?」
「わたし、お母さんと、お父さんと一緒に暮らしたい」
「いいの?」
「もちろん」
「いや……今の若い人って、旦那の親と住みたがらないでしょ。だからあなたも龍と二人の方がいいんだと思ってた」
「確かに、わたしの友達も、親と同居する位なら離婚するって子もいるけど、わたしは本当に一緒に暮らしたいの」
「ありがとう。わたしはもちろん大賛成よ。でもね、龍がどうかしら……」
「えっ?」
お母さん大好きな龍くんだもん。
いつの間にか眠ってしまったみたい。
目が覚めると、外は明るくなっていた。
隣の龍くんはまだ眠っていた。
夕べの事が蘇り、裸のまま寝ていた事を思い出す。
彼を起こさないようにそっと布団を抜け出すと、シャワーで体を洗い流した。
熱いお湯が体に染み込む。
もう一度、温泉に浸かりに行こうかな。
シャワーを止め、体に付いた水滴を拭き取ると、もう一度浴衣に着替えて部屋に戻る。
「あれっ? もう起きたの?」
「ごめん。起こしちゃった? わたし、温泉に入って来るね」
「僕はもう少し寝るよ」
廊下に出た所で、隣の部屋から出て来たお母さんと出会った。
「おはよう。あら、あなたも温泉?」
「お母さんも?」
「そうよ。さあ、行きましょう」
お母さんと腕を組んで露天風呂に向かった。
そこは、夜の景色とはまた趣きが違って、清清しい印象を受けた。
「お母さん、わたし龍くんにプロポーズされちゃった」
「まあ本当? 良かったわ。やっぱり龍と部屋を入れ替わったのが良かったのね」
「もしかして、それってお母さんの策略?」
「まあね」
お母さんは、茶目っ気のある顔でにっこりと微笑んだ。
「で、で、式はいつ?」
「いや、そこまではまだ」
「楽しみだわ~。くるみちゃんがあの子のお嫁さんになってくれるのね。これでわたしも安心してお父さんと暮らせるわ」
「その件なんだけど、お母さん、四人で一緒に住んじゃダメ?」
「えっ?」
「わたし、お母さんと、お父さんと一緒に暮らしたい」
「いいの?」
「もちろん」
「いや……今の若い人って、旦那の親と住みたがらないでしょ。だからあなたも龍と二人の方がいいんだと思ってた」
「確かに、わたしの友達も、親と同居する位なら離婚するって子もいるけど、わたしは本当に一緒に暮らしたいの」
「ありがとう。わたしはもちろん大賛成よ。でもね、龍がどうかしら……」
「えっ?」
お母さん大好きな龍くんだもん。