好きが涙に変わって溢れてく。

直前でパシッと手が掴まれ、私の体は魁の手によって強く引き剥がされた。


荒い呼吸を繰り返し、それでも私は明菜を強く睨み付けたまま。


すると泣きじゃくる明菜の体を、魁が抱き寄せる。


そして……魁は私を睨み付けた。





「お前……何やってんだよ」



怒り含んだ静かな声に、私はようやく自分を取り戻す。


だけどそれは既にことが過ぎた後で……何もかもが手遅れだったんだ。



クラスの中心で、佇む私。

明菜を囲むように群がるクラスメート。


そして明菜を支える……魁。



その一部始終を、誰もが見ていた。




「何で明菜ちゃんにそんなこと言うんだよ。明菜ちゃんはずっとお前のこと心配してたんだぞ?お前のことでずっと悩んでたのに、なのに何で明菜ちゃんを疑ったりするんだよ‼」

< 181 / 432 >

この作品をシェア

pagetop