好きが涙に変わって溢れてく。
「きゃっ」
ガタンと椅子が倒れる。
理性なんて効かない。
周りなんてどうでもいい。
ただこの女を許せなかった。
「どういうこと!?あんたなんでしょ!?変な噂流したの‼私がいつ男と遊んだっていうのよ‼言ってみなさいよ‼」
「な、何?私知らないよ……やめてよ桜綾……痛いってば……っ」
抵抗をする明菜は涙目になりながら私を見つめていた。
私の半ば叫びに近い声に、辺りは一瞬にして静まり返る。
「お、おい……」
「桜綾!?」
びっくりしている魁と彩葉たち。だけどそんな声ですら私の耳には入ってこない。
「嘘泣きはやめなさいよ‼デタラメ流して何がしたいの!?全部あんたのせいでしょ!?」
「だから知らないってば……っどうして私を疑うの?」
明菜はついに顔を覆って泣き出してしまった。
だけど私の怒りは収まらない。
余計に膨らんでいって、明菜の頬に向かって手が上がった。
「やめろ‼」