好きが涙に変わって溢れてく。
いつのまにかボロボロと涙が溢れ出ていて、気付かなかった。
何も言えない私に、優しく頭を撫でてくれる。
「早くあいつに伝えてきな。まだ遅くねぇだろ?桜綾ちゃんのことずっと待ってるかもしれないしさ。だから、行ってこい」
尊琉君の言葉が胸に響いて、どんなに自分が辛い思いしても私のこと考えてくれる優しさに、涙は止まらなかった。
ずっとずっと胸の奥底に隠してきた気持ち。
素直になれなかった私の気持ち。
今ならもう、解放していいのかな?
『片桐ー‼』
私の名前を呼んでくれるあなたが
『ばーかっ!』
意地悪ばかりするあなたが
『俺の方こそ、ありがとう。そうやって言ってくれて。凄くスッキリした』
優しく笑ってくれるあなたが
『お前が好きだ』
強く抱き締めてくれたあなたが
『ずっとお前と一緒にいたいんだ』
私は好きです
魁のことが……好きです。
大好きです。
これが私の、本当の気持ち。
「尊琉君……っ、私……」
「何も言わないで。“ゴメン”も“ありがとう”も、いらないよ」
私のことを理解してくれているからこそ、どこまでも優しい尊琉君だからこそ、聞ける言葉。
怒鳴りつけてくれてよかったのに。
「やっぱり尊琉君は優しすぎだよ……」
「あはは。今だけだよ、それはきっと」
そんなことない。
尊琉君はいつまでも変わることなく、優しい人だ。
絶対だって言いきれるよ。
こんなにワガママ聞いてくれて、心の広い人はいない。
ずっと泣いててゴメンね。
きっと私より辛いのは尊琉君なはずなのにね。
「最後に、お願い聞いてくれる?」
改まって言う尊琉君に、私はすぐに頷いた。