シークレット・サマー ~この世界に君がいるから~
 だから、三人の絆をきつく結んで、ほどけないように。
 鮮やかな未来を描き続けて。
 バンドが続くことが奇跡だとしても、どうかかないますように。
 わたしは祈った。
 伝わったのかどうかはわからない。でも言いたいことは言えた。
 遥人は難しい顔をして、わたしの涙を親指でぐいとぬぐった。これっきりだとお互いわかっていた。ただの同級生じゃない、わたしたちが少しだけ男女の関係に近づいた瞬間。
 二人ともそれ以上、口を利かなかった。

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